〜 Policy 〜
1988年。遊の開店。
<お知らせ>の葉書にこう書きました。
「・・・・お出しするものは、あたりまえの酒・菜・肴。
大切にしたいのは、味の中に畑が見える惣菜づくりと、
もてなす心。・・・・」
バブリーな時代を横目で見、総グルメ状況に眉をひそめながら、
13年目に入った現在。伝えたいものは同じです。
なぜなら、この間、「食」を取り巻く環境は大きく変化、
というより悪化しています。
遊が、<あたりまえ>と考える「食べ物」は、
ますます少なくなってきています。
「食」を産業としてしか捉えない大きな勢力(=流通業界)が主流にあり、
そこでは、生産者も消費者もその姿を消されています。
遊は<畑が見える>−つまり、生産・加工(業)者との<顔の見える>−
関係を中心とした小さな流通を大事にしてきました。
生産・加工(業)者の<思い>をお客様に伝えるべく
メッセンジャー・ボーイとしての役割を担いたいと思ってきました。
お客様の顔が見えてから、野山を<馳け><走り>、
食材を探し出し、調理し、供する。
これこそが、「ご馳走」です。
もぎたての日向くさいやさい。
とれたてのピチピチの魚。
つくりたての温かい豆腐。
焼きたてのチリチリ音がするパン。
今のところ「食」のネットワークに支えられての「仕事」です。
いつか、「ご馳走」のほんとうの意味に近づきたい。
ひとを<もてなす心>は、そこにあるように思えるからです。
それまで<心のある道>を探し続けてゆきたい。