TeamRock・BONZU

「 飲食店というものはつねに、これでだめならしかたがない、自分では考えられる最善のことをしている、それでだめだったら、やむをえません、たとえそれでお客様が来てくださる数が少なくなってお店がつぶれたとしても、それもしかたがない、自分ではできうるかぎりのことをして後悔はない、というような態度で毎日商売をするものだ・・・・・・・  

 一つの職業に選んだと決めたからには、プロなんだという線をなるたけ高いところへ引きなさい・・・プロがプロである条件として自分が引いた高いコンスタントな線を下るようなこと、たとえば身体を悪くして、誰が見てもやむを得ないと思えるような条件のときは、なるたけ避けるのがプロなんです。・・・・もし自分の線以下のものしかできなかったときには、いさぎよく鉾をおさめて、もうけっしてその品物はお出ししない。出さないということになれば、それはできないということです。」

   (「神田鶴八鮨ばなし」 師岡幸夫 )


2001/10/18

これまで何度、この引いたコトバを思い出しながら「遊」をやり続けてきたことか。「店」を開いてゆくうえでの心構え。そして、「プロ」であり続けるための自分じしんのスタンダード(標準・基準)の確立のこと。
 ・・・・いま、遊は笑ってしまうぐらいヒマです。なぜ、こんなにヒマなのかは、色々な理由があると思うのだけれど、それを分析したところで、仕方がないような気がするのであんまり考えてはいません。それよりも大切なのは、先ほど引いたコトバにある「態度」をどこまで維持していけるか、なのではないか。毎日、そう自分に言い聞かせています。うちのスタッフのマキも遠からず独立して店をやるだろうけど、いまの「氷河期」をどういう態度で処していくのか、を見ていくことは将来的に悪いことではないだろう。まあ、店をやっていると、毎日、自分が試されているみたいで楽しいですね。いまの遊の笑える状況、興味のある方、お時間のある方、ぜひお越しの上ご覧ください。
 店を開いている者にとって、お客さんが来ず、ヒマなのは一番見たくない自分の姿だし、ほんとにカッコ悪いものです。でも、マキがコラムでよく書いているように、カッコ悪い自分を笑うのもやっぱり必要なことなんだろう。いまの「トホホな自分」を笑い、こうやっていまの状況をさらけ出すのもホントのことなのでいいか、と思って今回、小休止がわりに少し書いてみました。
 次から、「プロである条件」として自分じしん考える「スタンダード(標準・基準)」を具体的な例を引きながら、書いてみたいと思っています。


バックナンバー      ニッタのプロフィール